小包

鹿児島にいる叔母から小包が届いた。中を開けるとお米と白菜、芋、にんじんなどの新鮮な野菜が入っている。どういうわけかこの叔母は私のことを気に入ってくれていて、京都に行ってしまったことをとても残念がっている。姑がなくなった今、実家のようになっていた名瀬のうちに行くこともできなくなった、贈り物をすることもなくなったことを寂しく思っているという。せめて私がいたら前のように行くこともできただろうにと。
 あの時踏みとどまるべきだったのか、結局以前とほとんど変わりがない状態になっている今、京都に来て何が変わったのか、得たものはあるのかも少し時がたって振り返ったとき答えが見つかるのだろうか?