小包

 伊丹にいる従姉から小包が届いた。食パン、みかん、サトイモ、つきあげ等々箱いっぱいに詰め込まれていた。京都に来て以来何かと気遣って、貰いもののおすそ分けだから気にしないでといろんなものを送ってくれる。

 名瀬にいたときはご無沙汰続きだったが、近くになってからは私の経済状態を気にかけてくれる。身内の暖かさをしみじみと感じた。ここに来て本当によかったと思えることは自分の身内と身近になったこと。泊りがけで生活ぶりを見にもきてくれた。その晩は今まで誰にもいえなかった胸のうちをありったけ聞いてもらった。
 でもそんな優しい従姉にも言えない心の奥に秘めた思いがある。