アバの滝

Ｍさんと先日来の約束だったアバの滝にでかけた。

長い石ころだらけの坂道を下りカーブの少し広くなったところに車を止め坂道を降りていくと私有地の門のすぐ右手に人一人が通れるほどの道がある。以前一度通ったとはいえほんとにこの道かと、不安に思いながらもススキをかき分け進むと崖を割ったような磯へ降りる道に出た。

近くに行くのは岩だらけの海岸を行くか、大潮で潮の引いたリーフから行くか、もちろん足が濡れてもリーフを行きます。しばらくリーフ上を左手に進むと白い水しぶきが見えた。Ｍさんがウワッーと声を上げた。

崖の上から落ちて海に流れ出している。戻り梅雨で雨天が続いたせいかかなりの水量だった。海の水は生ぬるかったが、滝の水は冷たく気持ちいい。

大きな川が少なく石灰岩質の島では、降った雨は地中に染み入り地中の川を流れ、地上に顔を出したかと思うとまた地に潜り海岸近くから湧き出す。

そんな湧水になぜか心惹かれ島をめぐる日々を過ごす。