嵐山観光

職場に入るとすぐミーティング、そしてすぐ迎えの車に介助員として乗り、1時間ほどで7〜8名ほどの方を迎えてくる。慣れるまではそれだけで一日の仕事が終わったように感じたものだ。
 今日の迎えは観光地めぐりのようなコースだった。
 嵐山の天龍寺前を通り、保津川を右手に三条どおりを下り、太秦映画村、太秦広隆寺蚕ノ社、北上して福王子神社前から御室仁和寺、西進して広沢の池を過ぎ、銀杏並木の丸田町通を抜け、竹林の横を通って来寮。 
 行く道々に紅葉した木々が美しい。週に、3,4回は迎えか送りの車に乗っているので嵐山、嵯峨野一帯のほとんどを廻っている。3月末に就職したので春、夏、秋を経験した。季節ごとに入れ替わり立ち替わりいろんな花が姿を見せる。彼岸花が田んぼの土手に赤く咲き並んでいるのを見たときには仕事も忘れて「ワーッ」と声をあげ身を乗り出してしまった。
 紅葉の時期は寮の前の道は交通規制がされて歩行者天国となる。送迎車は許可車両申請をするので通過OKなのだ通行人を止めてバックで入るのが神経を使うところだ。
 これからは冬の寒さに向う。雨の日、風の日、雪の日景色を楽しむ余裕などない厳しい季節に入る。