馬鹿の大足

 職場のKさんは一見怖げな姉ちゃんだけれども面倒見のいい先輩。時々へぇ〜と思うようなことを教えてくれる。
 小学校の頃、足の大きなことが話題になって、誰かが「馬鹿の大足って言うよね」といいだしたそうだ。それを横から聞いていた先生が「馬鹿の大足、確かにそういうな。その続きを知ってるか?馬鹿の大足、間抜けの小足、中途半端はろくでなしって言うんだ。」
 みんなそれぞれでいいんだってことをちょっと乱暴な言葉遣いだが教えてくれていると思う。Kさん、自分の足の大きさを気にしていたがその言葉にほっとしたそうだ。
 何を隠そう、私も背はちっちゃいのに手足が大きくて可愛げがない。ひそかなコンプレックスだったが、その話を聞いて気を強くした。そうねスーパーのつかみ取りでは一番だもんね。